伝説の名馬(70年代の奇跡)1
1970年代、アメリカの競馬界では3頭の三冠馬が誕生した(セクレタリアト、
シアトルスルー、アファームド)。
以降、現在まで三冠馬は出現していない。そして、三冠馬にはなれなかったものの、
アファームドと死闘を演じたアリダー。
また、ヨーロッパでは、ノーザンダンサー最初にして最高の傑作と言われる、ニジンスキーII、
そして近年ヨーロッパ最強馬といわれるミルリーフ等が大活躍した。
それらはまさに「70年代の奇跡」と言われ、歴史を塗り変えたこの馬たちは、以後今日に至るまで、
世界中のサラブレッド血脈に決定的影響を与えることになる。
【セクレタリアト】
Secretariat |
Bold Ruler |
Nasrullah |
Nearco |
Mumtaz Begum |
Miss Disco |
Diccovery |
Outdone |
Somethingroyal |
Princequillo |
Prince Rose |
Cosquilla |
Imperatrice |
Caruso |
Cinquepace |
●1970年 米国産 栗毛 21戦16勝
〔主な勝利〕ケンタッキー・ダービー
プリークネス・ステークス
ベルモント・ステークス
【アメリカ競馬史上9頭目の三冠馬】
ゴサム・ステークス
マールボロ・カップ
マンノウォー・ステークス
アーリントン招待ステークスなど
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●20世紀を代表する名馬。
3歳で年度代表馬となり、4歳時はケンタッキー・ダービー、プリークネス・ステークスをそれぞれレコード勝ち。三冠最後のレース、ベルモント・ステークスでは驚異の31馬身差で圧勝。アメリカ競馬史上9頭目の三冠馬となる。
マンノウォーの再来と謳われ、20世紀を代表する名馬との評価を受けた。引退後は種牡馬となり1989年死去。
●主な産駒
リズンスター・レディズシークレット・スーパースタッフ・
ジェネラルアセンブリー・ヒシマサル他多数
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【シアトルスルー】
Seattle Slew |
Bold Reasoning |
Boldnesian |
Bold Ruler |
Alanesian |
Reason to Earn |
Hail to Reason |
Sailing Home |
My Charmer |
Poker |
Round Table |
Glamour |
Fair Charmer |
Jet Action |
Myrtle Charm |
●1974年 米国産 黒鹿毛 17戦14勝
〔主な勝利〕ケンタッキー・ダービー
プリークネス・ステークス
ベルモント・ステークス
【アメリカ競馬史上10頭目の三冠馬】
シャンペン・ステークス
フラミンゴ・ステークス
ウッドメモリアル・ステークス
マールボロー・カップ
ウッドワード・ステークス
ジョッキークラブ・ゴールドカップなど
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●主な産駒
スルーオゴールド・スウェイル・エーピーインディ・
カポーティ・シアトルソング・ダンツシアトル・
タイキブリザード他多数
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●アメリカ競馬史上初の無敗の三冠馬。
セクレタリアトが三冠を達成した4年後の1977年、シアトルスルーはアメリカ競馬史上初、無敗で三冠を達成した。
自身2万ドル足らずの安い値段で落札された馬だったが、無敗の三冠馬になったことで、「アメリカンドリーマー」と国民から喝采を浴びた。
引退後、種牡馬となってからも成功をおさめ、初年度からGIホース、スルーオゴールドを輩出し、晩年の傑作イーピーインディでその評価は決定的となった。
【アファームド】
Affirmed |
Exclusive Native |
Raise a Native |
Native Dancer |
Raise You |
Exclusive |
Shut Out |
Good Example |
Won't Tell You |
Crafty Admiral |
Fighting Fox |
Admiral's Lady |
Scarlet Ribbon |
Volcanic |
Native Valor |
●1975年 米国産 栗毛 29戦22勝
〔主な勝利〕ケンタッキー・ダービー
プリークネス・ステークス
ベルモント・ステークス
【アメリカ競馬史上11頭目の三冠馬】
ジムダンディ・ステークス
サンタアニタ・ハンデ
カリフォルニアン・ステークス
ジョッキークラブ・ゴールドカップ
ハリウッド・ゴールドカップ
ウッドワード・ステークスなど
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●ライバル・アリダーに勝ち三冠達成。
シアトルスルーが無敗で三冠を制した翌年の1978年、またまた三冠馬が出現した。アファームドは、宿命のライバル・アリダーにケンタッキー・ダービーでは1/2馬身差、プリークネス・ステークスでは首差、ベルモント・ステークスでは頭差といずれも勝利し、70年代の華麗なる三冠馬ラッシュの掉尾を飾った。
種牡馬となってからはアリダーに逆転された恰好だが、その輝かしい競走成績は些かも傷つくものではない。
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●伝説の名馬・70年代の奇跡
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